
The Story Behind
忘れもしない、あの青空を。
代表・田中が中学校の卒業式を終え、ひとり帰り道に、青空を見上げて思ったのは
「これでやっと解放される」という言葉でした。
窮屈な人間関係、役に立つか分からない勉強、定期テストや受験へのプレッシャー。
中学を卒業すれば、この生活ともお別れできる。そう思って迎えた高校生活。
しかし期待はすぐに打ち砕かれ、1学期が始まって間もなく大学受験の話が持ち上がりました。
「何のために学ぶのか?」その問いの真理を示してくれる先生には、残念ながら出会えませんでした。
そのような中で迎えた高校1年の夏休み。
当時、母が主催していた英会話の加速学習コースを受けたことをきっかけに、わたしの人生は大きく動き出し、
2週間後には、アメリカ・ボストンの母の友人宅で暮らしている自分がいました。
その後、紆余曲折を経て2001年、19歳でマウイ・コミュニティ・カレッジに入学。
さらにハワイ大学マノア校へ編入し、「天然資源・環境マネジメント学科」を専攻、「平和学」を副専攻に学びました。
もっと学びたい、もっと実践に活かしたいという思いから、大学院では「都市地域計画学科」でコミュニティプランニングを専攻し、修士課程を修了しました。
わたしが学んだことを一言で表すと環境・平和のために必要なのは遠い国の支援と同じく、もしくはそれ以上に、自分自身が平穏であるかということです。共に屋根の下で暮らす家族との対話・日々の買い物・食べるものの選択の中にこそ世界の環境・平和への大いなる貢献があると学び・実感したのです。
日本の学校で窮屈さを感じ、勉強することの意義を見出せないわたしに学ぶ楽しさを教えてくれたのは、間違いなくハワイでした。
その後3人の子どもを授かり、「子育ては海に囲まれた火山の島で」との思いから、2019年に双子の娘の小学校入学を機に伊豆大島へ移住しました。
しかし、2024年長男が小学校2年生のときに、不登校になりました。
オルタナティブ教育については関心を持ち続けてきましたが、いざ我が子が学校へ行かなくなると話は別で、自分の価値観を見つめ直す時間をいただくことになりました。
まさに子育ては親育て。
不登校が始まって約10ヶ月。
2025年の初夏のある日、「フリースクールをつくろう」という決心が、腹の底から湧き上がってきました。
それは、息子も大好きな伊豆大島で学校に行かなくても前向きに生きる選択をするための決断でした。
決意を周囲に伝え、8月に拠点となる家と出会い、思いを形にする準備が整いました。
学びたい気持ちは内側から湧き上がってくるもの。
これからどんな笑顔や成長に出会えるのか、楽しみでなりません。
そして、今こうしてこの物語を綴れることに、心から感謝しています。
ー 秋の気持ちの良い青空のもと
2025.9.25 田中 由里香
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